Salon Series Topics – Japanese Text

Salon Series (1998-2022)

さろんシリーズは、舞踊に重点を置きながら、日本の伝統芸能に対する理解を多くの方々に深めていただこうと言うのが主旨で、年に3回、日曜の午後に開かれます。日本の舞踊、演劇、音楽に興味のある方、また勉強していらっしゃる方々を対象に、Q/Aの場、楽しい意見交換のフォーラムを提供していくことを意図しています。


2022年12月18日さろんシリーズ第74回

さろんシリーズ第74回は「連句と舞踊」を上演致します。まず歌舞伎舞踊長唄曲「君が代松竹梅」の抜粋をダンスジャパンメンバーが、そして、伊藤さちよがさろんシリーズ最終回に因んだ創作2曲を披露。又、アメリカ俳句協会のジョン・ステイ―ブンソン氏による俳句、連句、歌仙についてのお話の後、連句と舞踊の即興をライブ演奏で上演致します。 最後に観客投稿の俳句に伊藤が即興で振り付け致します。俳句ご持参の上のご来場をお待ちしております。

2022年10月23日さろんシリーズ第73回

さろんシリーズ第73回は「日本の説話と舞踊」と題して, Motoko氏をゲストに迎えて上演します。昔話の浦島太郎と山姥、そして羽衣伝説 のお話に平行して歌舞伎舞踊三作品、 長唄「浦島」、常磐津「山姥(山巡り)」、長唄「松廼羽衣」の抜粋を踊ります。 

2022年6月30日さろんシリーズ第72回

「日本芸術を作るもの模索の第二回:雪月花」をテーマにし、雪月花についての話と雪月花を表現した舞踊作品の紹介。

2021年12月26日 さろんシリーズ第71回

過去70回のプログラムを振り返り他の舞踊文化比較のうちのフラメンコギター・舞踊とのコラボレーションや、前回の連句と舞踊など他、過去 70のプログラム中から選んだヴィデオクリップを配備。

2021年12月12日さろんシリーズ第 70回

さろんシリーズ第70回「四季の移ろい:舞踊と連句」

ゲスト出演:石樽雅代、辻幸夫、ベス・グリフィス、ジョン・ステイーヴンソン、

西森克也

さろんシリーズ第70回は「四季の移ろい:舞踊と連句」と題して、四季の移り変わりを俳句と舞踊を連句形式上演。日本舞踊「四季の花」上演後、会場観客、そしてオンライン観客のチャットでの投稿の俳句に伊藤さちよが即興。音楽演奏

に石榑雅代(琴)辻幸夫(打楽器・尺八に)。

2021年6月 27日さろんシリーズ第69回

「変身:シェークスビア、歌舞伎、今」ゲスト出演:アーネスト・アブーバ

ゲストスピーカー、アーネスト・アブーバ(将軍マクペス演出家)を迎えて「芸能における変身」をシェークスピア、歌舞伎、現代への流れを追いながら、色々な角度から取り上げての会話、歌舞伎舞における変身の技術のデモンストレーション、1774年初演歌舞伎舞踊「二人椀久」抜粋を上演。

2021 年1月31日さろんシリーズ第 68回

「雪の象徴」

ゲスト出演:ベス・グリフィス、渡辺薫、 ジュリア・クロカーヴァ

更に、 雪の季節を迎えて新しい世界の協調を訴える即興作品は渡辺薫の音楽指導の下にロシア、アメリカ、日本を代表したアーティストが各文化の雪のシンボリズムを表現します。又、雪片が一つ一つ違うことから、文化、人種を越えた個人一人一人の尊厳さを謳いあげます。

2020年11月5日 さろんシリーズ第 67回

「癒しと平和への祈り」

ゲスト出演:Beth Griffith、Colin McNally ダンスジャパン:曹芊朔、松本明子、伊藤さちよ

長寿,平和 癒しの象徴である鶴を主題にした日本舞踊舞踊曲、「晴天の鶴」と「千代の友鶴」、亡くなられた方々に捧げる伊藤さちよ創作作品、“Memories”と “Dedication”を上演。又、癌の闘病者に千羽鶴を捧げて「折り紙プロジェクト」を教え子達と共に達成したMcNally 先生をゲストに迎えし、お話しと鶴の折り方をデモンストレーションして頂き、ゲストアーティストのBeth Griffith氏に、癒しのメッセージを込めて、歌曲 “Amazing Grace” を披露して頂きます。

 

2019年10月20日 さろんシリーズ第66回

「 秋にちなんだ日本舞踊の数々」

さろんシリーズ第66回は「秋にちなんだ日本舞踊の数々」と題して、秋の草花、月、菊をテーマにした舞踊作品の披露。秋の無常観をテーマにした伊藤さちよ創作「祇園精舎」を天尾ヨシ氏をゲストに迎えて上演。

ゲスト出演:ヨシ天尾(Samurai Sword Soul 主宰者)

2019年6月9日 さろんシリーズ第65回

「ヒューマン・スピリット」

ゲスト出演:辻幸生(打楽器・尺八)、ベス・グリフィス(歌唱)、マイケル・カルバート(ルネッサンス・ルート)、金子純恵(三味線)、菊池恵美、宮井真紀子(詩朗読)、アメリア・ヘンスレー(手話)

21年目を迎える『さろんシリーズ』の今回のテーマは「ヒューマン・スピリット」を取り上げ、強靭な人間性と愛を謳い上げる。西洋ルネッサンスの 弦楽器ルート、日本の弦楽器三味線の共演、詩の朗読、伊藤さちよ創作作品等、様々なジャンルのミュージシャン、歌手とのコラボレーション。作品のしめくくりに、民族を越えた糸を縦横に観客と共に繋ぐ。

2019年3月17日 さろんシリーズ第64回

「チベットと日本の舞踊と文化」

ゲスト出演:YindaYin Coaching Center

21年目を迎える『さろんシリーズ』では、世界の舞踊文化の中で日本の伝統的な舞踊が占める位置を探る。今回はヒマラヤ文化舞踊のコミュニティーセンターとして設立されたYindaYin Coaching Centerとのコラボレーションとして、ディレクターのYumten Rinchen氏と伊藤さちよが各自の伝統舞踊のムーヴメント、スタイル、ジェスチャーなどについてのデモンストレーションを実演。舞踊上演作品はチベット舞踊の「鳳凰の舞」と日本舞踊「千代の友鶴」。最後にチベットのフォークダンスを紹介し、観客を交えて踊る。

2018年10月21日 さろんシリーズ第63回

「古典と創作:日本舞踊とバレー」

ゲスト出演:玉井翔子(忍者バレー主宰)

20年目を迎える『さろんシリーズ』の今年のテーマは「近代における日本の伝統芸能」。古典舞踊ジャンルの日本舞踊とバレーの現代作品とを通して、伝統を現代の創造作品にどの様に 取り入れられるかの可能性を探る。忍者バレー主宰の玉井翔子氏がゲスト出演。日本舞踊上演作品は「晴天の鶴」、伊藤さちよ作品の「海へ」、そして空と海のテーマでの即興舞踊も実演。伴奏は辻幸生、歌唱はベス・グリフィス。

2018年6月10日 さろんシリーズ第62回
 「現代舞踊と演劇における日本の伝統芸能」
 ゲスト出演:塩谷陽子(ジャパンソサエティー芸術監督)、アニービー・パーソン(Big Dance Theatre芸術監督)
 「近代における日本の伝統芸能」の20周年テーマを踏まえて、コンテンポラリー舞踊団として注目を浴びているBig Dance Theatreの芸術監督アニービー・パーソンとジャパンソサエティー芸術監督の塩谷氏をゲストとしてお招きし、近世二十世紀初頭以来、日本の伝統芸能の西洋演劇舞踊へもたらした影響と未来への展望を探りました。舞踊上演作品は琉舞「四つ竹踊り」と伊藤創作「海」へ。

2018年3月11日 さろんシリーズ第61回
 「年少者向け日本舞踊フリーワークショップ」
 20周年を迎えるさろんシリーズのテーマは未来の伝統芸術。
 さろんシリーズ第61回では、将来の日本舞踊を支える子供達を対象に、よく旧式と言われる日舞へのやさしいアプローチの試みを紹介。さろんシリーズでは稀なワークショップの会となり。又、ワ-クショップ後の子供達のフィードバックや、茶菓を交えて保護者との楽しい意見交換のフォーラムを提供した。

2017年6月18日 さろんシリーズ第60回
 「さろんシリーズ第60回記念公演会」、後援在ニューヨーク日本国総領事館
 日本から藤間章吾氏を招聘して現代における日本舞踊の模索がテーマ。
 雅楽演奏による禊ぎのオープニングから歌舞伎舞踊の他、伊藤の現代作品「早春」、「花びらは散るが花は散らない」上演。
 締めくくりはインド、中近東、西洋舞踊の舞踊家を交えて舞踊、文化、民族、人種を超えて世界は一つを象徴し、理解し合う事を訴える作品。

2017年4月16日さろんシリーズ 第59回
 「変身: 夢と幻のドラマ」
 ゲストアーテスト:ロベルト・ララ 元トロカデーロ(男性バレー舞踊団)
 メンバー
 舞踊における変身について、人間から聖なるもへの、男から女への、そして女から男への「役柄の変身とは」をお話しと舞踊を通して模索。

2017年3月12日さろんシリーズ 第58回
 「日本及びロシアの放浪芸人 と アンナ・パブロワの影響」
 ゲストアーテスト:ジュリア・クラコーヴァ
 ダンスジャパン・伊藤さちよ舞踊団:藤田ゆふ、佐原美羽、梅内はるか、伊藤さちよ

2016年10月16日 さろんシリーズ 第57回
 「花びらは散るが花は散らない:現代生け花と舞踊のコラボレーション」
 ゲスト:西森克也、辻幸夫、Beth Griffith、Egil Rostad

2016年10月9日 さろんシリーズ 第56回
 「生け花と高貴な日本の花:生け花のデモンストレーションと古典舞踊」
 ゲスト:ジボ正子 (生け花・龍生派)

2016年5月15日 さろんシリーズ 第55回
 「神聖な空間・ 第二回:日本古代の神聖な空間とラビリンス」
 ゲスト:Jean Ando, Richard Gross、辻幸夫

2016年3月27日 さろんシリーズ 第54回
 「音 楽、舞踊、文学における余韻 」
 ゲスト:James Nyoraku Schlefer, John Stevenson


 2015年10月4日 さろんシリーズ 第53回
 「日本の伝説:山姥、鶴の恩返し、機織り紹介」
 ゲスト:渡部薫、菅原朋子、中野真理

2015年6月21日 さろんシリーズ 第52回
 「中世の旅芸人遊女(あそびめ)の人間性と神厳性:
 地唄舵枕、長唄時雨西行」
 ゲスト:高野芳郎、高水睦、高水麻純

2015年4月12日 さろんシリーズ 第51回
 「愛の表現:スペイン舞踊文化との比較、
 フラメンコダンスと日本舞踊合作コラボレーション」
 ゲスト:Juana Cala、José Moreno、金子純恵

2014年6月8日 さろんシリーズ 第50回
 「茶の湯と茶音頭」
 ゲスト:小池雅子、高水睦、石榑雅代

2014年4月6日 さろんシリーズ 第49回
 「舞踊と癒しにおける呼吸の間」
 ゲスト:大橋渉

2014年2月9日 さろんシリーズ 第48回
 「間:神聖な空間、今ここに
 声明、書道、舞踊合作コラボレーション」
 ゲスト:渡辺薫、武石聡、中垣顕実

2013年6月23日 さろんシリーズ 第47回
 「中国オペラと日本古典演劇舞踊における身振り, しぐさとその抽象化と形式化」
 ゲスト:Jhong Hong Jia
 比較デモンストレーションの後、昆曲及び北京オペラ歌手Jhong Hong Jiaと伊藤さちよが各自の作品上演、最後に中国詩を歌い振り付けた共同作品を上演。

2012年4月 7日 さろんシリーズ 第46回
 「沖縄舞踊・音楽とインドネシア舞踊・音楽」
 ゲスト:Amalia Suryani (アマリア・スリャニ)
 東南アジアと交流の深かった沖 縄。舞踊の手の動作に焦点を当ている2013年のさろんシリーズのうち、今回はジャワ舞踊と沖縄舞踊の比較を試みます。 Amalia Suryaniと伊藤さちよ2人の共同のデモンストレーション、ジャワ舞踊 「Tai Gambyoung(タイガヤビョング)」、沖縄舞踊「浜千鳥 」 と 「南洋浜千鳥」を上演, 最後にインドネシアの音楽についてビデオ紹介、沖縄古典曲の演奏。

2012年2月9日 さろんシリーズ 第45回
 「身振り,しぐさ,舞踊, マイム」
 ゲスト:ヤス.ハコシマ
 日本舞踊とマイムにおける「身振り,しぐさ、物真似」とそれに関わる文化的意味を探ります。デモンストレーションの後、筝曲「春の海」を使ったハコシマの「漁師」と同曲の伊藤さちよ振り付けの「春の海」、又「吾妻八景」からの抜粋を上演。

2012年6月17日 さろんシリーズ 第44回
 「歩 く芸」
 ゲスト: Wendy Whelan (ウエンデイー・ ウィーラン)、
 Marnie Thomas(マーニー・ トーマス)
 舞踊のテクニークでは最も基本の「歩く」 をテーマにして、日本舞踊、琉球舞 踊、バレー、モダンダンスを取り上げ、比較しながらのデモンストレーション、 そしてそれに関わる文化的、社会的な意味を 探ります。デモンストレーションの後各分野から舞踊作品上演。

2012年5月20日 さろんシリーズ 第43回
 「音と動のメデイテーション」(Meditation in Sound and Movement)
 ゲスト:Ralph Samuelson (ラルフ・サミュエルソン)
 さろんシリーズ初めてのワークショプを開催。尺八メデイテーションは 尺八に息を吹きこむ事による瞑想、一方ウオーキングメデイテーションは歩行による瞑想です。最後に東北震災のために昨年振付けられた Dedicationを上演。

2012年3月11日 さろんシリーズ 第42回
 「正座と膝: 日本人の座り方と生活と芸術」
 ゲスト:Jeremy Barr (ジェレミー・バー)
 日本文化の中で必須の正座をテーマにします。日本舞踊上演後、フィジカルセラピストの膝を強くするためのお話、お茶の手前のデモンストレーションと共に正座について、座り方や生活習慣の中での意味の話。

2011年6月26日 さろんシリーズ 第41回
 「At the Still Point of the Turning World」
 ゲスト: Elena Rivera (エレナ・リベラ、ニューヨーク大学教授)
 Beth Griffith (ベス・グリフィス), Egil Rostad (エギル・ロスタド)
 第41回は「At the  Still Point of the Turning」と題 し、同名の創作舞踊上演と共に西洋演 劇、文学への日本演劇の影響を探ります。仕舞「羽衣」上演。

2011年5月22日さろんシリーズ 第40回
 「何が日本芸術を創るのか」
 ゲスト:中垣顕実,渡辺薫、石榑雅代, John Steveson (ジョン・スチーヴンソン) Dale Walkonen(デール・ウオルコーネン)
 さろんシリーズ第40回は、「何が日本芸術 を創るのか」をテーマにして日本伝統芸術の底辺を流れる要素、審美論等を探ります。俳人、書道家、琴、笛、和太鼓の音楽家をゲストに招き伊藤さちよの舞と共に即興の形でパフォーマンス。

2010年3月27日 さろんシリーズ 第39回
 「舞踏と日本の舞踊の伝統」
 ゲスト:Vangeline (ヴァンジェライン)
 舞踏家Vangeline が舞踏の流れと舞踏の哲学についての話とテクニークのデモンストレーション、そして舞踊、Ritual (儀式)を上演します。 伊藤さちよも日本の伝統芸能の観点からデモンストレーションに加わり、儀式 のテーマに基いた作品を披露。

2010年5月23日 さろんシリーズ 第38回
 「沖縄舞踊、雑踊りと観客参加」
 ゲスト:NY沖縄三線クラブ

今回の沖縄舞踊特集は古典音楽舞踊ではなく、親しみやすいテンポの速い民俗音楽と舞踊、そして明治時代以降振付けられた雑踊り(ぞうおどり)を上演。又、さろんシリーズでは稀な観客参加で曲目は沖縄特有の即興踊り、「かちゃーし」。

2010年4月04日 さろんシリーズ 第37回
 「伝統と現代:インド舞踊と日本舞踊の古典と創作」
 ゲスト:Rajika Puri(ラジカ・プリ,  Steve Gorn (スチーブ・ゴーン)
 Ralph Samuelson(ラルフ・サミュエルソン)
 筝曲古典曲を基にして作曲された「即興曲六段」からの抜粋、その他を尺八、バンスリ(インド竹笛)の演奏と共にRajika Puriと伊藤さちよが共同創作。インド舞踊家と日本舞踊家の稀な共演。

2010年2月7日 さろんシリーズ 第36回
 「 日 本の管楽器:笛と尺八」
 ゲスト:宮崎信子、Ralph Samuelson(ラルフ・サミュエルソン)
 Ann Marie Yoo(アンマリー・ウー)
 日本の管楽器のレクチャー デモンストレーション、尺八、篠笛曲の演奏、そして筝曲「春の海」を稀な構成のバイオリンと篠笛、フルートで上演。またゲスト伴奏による舞踊作品2曲上演。

2009年6月14日 さろんシリーズ 第35回
 「舞踊の身体訓練と癒し」
 ゲスト:大橋渉
 第35回は「身体鍛錬と癒し」をテーマにして伊藤さちよが舞踊家として、大橋氏がと癒しの観点から息の使い方についての話とデモンストレーションをします。又、イラストレーションとして琉球舞踊「前の 浜」、そして「伊野波節」の抜粋が披露されます。

2009年5月17日 さろんシリーズ 第34回
 「雅楽と日本の古代歌謡」
 ゲスト: ニューーヨーク天理雅楽協会
 古代歌謡、催馬楽、朗詠について触れると共に、雅楽「越天楽」その他の演奏が披露されます。また、伊藤さちよ振り付けの創作舞踊「嘉辰」を伊藤さちよ舞踊団が初上演。

2009年3月29日 さろんシリーズ 第33回
 「三線と三味線」
 ゲスト: 高水睦、高水麻純、落合三郎、宮崎信子
 調弦、弾き方のデモンストレーションのほか落合氏伴奏による琉球古典舞踊「綛掛」と高水睦氏と高水麻純氏による地唄舞「黒髪」を上演。

2008年6月1日 さろんシリーズ 第32回
 「連句と舞踊」
 ゲスト: William Higginson, John Stevenson, Penny Harter (アメリカ俳句協会メンバー) 石榑雅代, ジェームズ・如楽 ・シュレファ-, 辻幸夫
 「即興の午後:連句と舞踊」と題し、俳句の原点連句に戻り、アメリカ俳句協会のメンバーと共に四季を追う連句形式で句と舞踊を交互に連ねていきます。即興実演には琴と尺八、打楽器の伴奏も参加。最後に観客の皆様から俳句を募り、それに即興で舞踊を振り付け。

2008年3月16日 さろんシリーズ 第31回
 「近代詩歌の流れと 詩人高村光太郎」
 「ちえこ抄」の英訳詩朗誦と共に伊藤さちよ振り付けの「ちえこ:元素」上演
 ゲスト:佐藤紘彰氏,Mary Myers(メアリー・マイヤーズ)
 Beth Griffith(べス・グリフィス)
 詩人佐藤紘彰氏をお迎えし、近代詩歌の流れを特に詩人高村光太郎を取り上げ、お話をして頂きます。また、メアリー・マイヤーズとべス・グリフィスによる英訳詩朗誦と共に「ちえこ抄」に創作された「ちえこ:元素」上演。

2008年1月27日 さろんシリーズ 第30回
 「和歌と舞踊」
 ゲスト: ニューヨーク市立クィーンズ大学教授Lewis Cook(ルイス・クック)
 「和歌と舞踊」をテーマに、和歌と芸能との関係や、平安朝末期の歌人・西行をモデルにした能「江口」、歌舞伎舞踊「時雨西行」について解説する。また歌舞伎舞踊「時雨西行」上演。

2007年6月27日 さろんシリーズ 第29回
 「琉球舞踊と武術」
 ゲスト:空手道本間道場主宰者本間雅彦
 さろんシリーズ第29回のテーマは「琉球舞踊と武術」で、今回は特に空手に焦点を当て、沖縄で発達した空手本土移入の背景から、現代までの流れについての話、そして武術修行における、息の使い方、姿勢、立方、精神修養などを、琉球舞踊の古典男踊りとの比較をを交えながら、デモンストレーションを行います。伊藤さちよ演舞の琉球舞踊男踊り、「前の浜」「高平万歳」も披露されます。

2007年5月6日 さろんシリーズ 第28回
 「雅楽と現代音楽」
 ゲスト:天理雅楽協会、高水睦氏、Karl Spicer
 さろんシリーズ第28回のテーマは、「雅楽と現代音楽」で、雅楽移入その背景から、現代までの流れについてのレク チャーを交えながら雅楽と現代曲をお届けします。「越天楽」「陪臚(ばいろ)」が天理雅楽協会によって演奏されます。雅楽に基づいた曲として尺八と琴により「六段」、そして現代曲演奏は「壱越(いちこつ)、伊藤さちよ振付の創作舞踊「飛天」の創作舞踊上演。

2007年2月4日 さろんシリーズ 第27回
 「中国演劇と日本演劇の比較」
 ゲスト: Anna Wu, Director, the Kunqu Society(崑曲協会主宰者ウ-・アンナ)
 さろんシリーズ第27回では、「中国演劇と日本演劇の比較」と題したレクチャーと実演を行う。中国の古典音楽劇で京劇の源流の一つである崑曲(こんきょく)と日本の歌舞伎について、その誕生と背景についての説明を交えながら、両者における役柄の演技分けの技術と特色を探る。舞踊の実演は、クウィンチュー・ソサエティー主宰のウー・アンナと伊藤さちよ。

2006年5月21日 さろんシリーズ 第26回
 「現代沖縄舞踊:20−21世紀における創作舞踊」
 ゲスト: ニューヨーク沖縄三線クラブ
 さろんシリーズ第26回では明治以降近代、そして現代に創作された舞踊と音楽を中心に話と舞踊上演、音楽演奏の会を開きます。そして伊籐さちよも自身の創作舞踊をニューヨーク沖縄三線クラブの伴奏で披露します。

2006年3月26日 さろんシリーズ 第25回
 「創作舞踊着想としての宗教儀式及び、韓国舞踊、日本舞踊、琉球舞踊の比較」
 ゲスト: Sue Yen Park (韓国伝統舞踊協会者主宰スー・エン・パーク)
 さろんシリーズ第25回では韓国伝統の儀式舞踊とそれに鼓舞されて創られたパーク氏の作品を披露。
 また、パーク氏が伊藤さちよと共に日本舞踊と韓国舞踊の比較のデモンストレーション後、伊藤も沖縄の祭礼舞踊に影響を受けた作品を踊ります。

2006年1月26日 さろんシリーズ 第24回
 「芸者、傾城、普賢菩薩:芸者、傾城、巫女の社会的、芸術的役割、及び
 人々を解脱の境地に導く普賢菩薩との関係探求」

さろんシリーズ第24回は「芸者、遊女(あそびめ)、普賢菩薩」と題し、女性芸能者の流れを探ります。芸者の起こり、静御前の生業いであった白拍子や他の芸を売る女性達、そして遊女と霊験灼たかな普賢菩薩との係りの話を交えながら、伊藤さちよが彼女たちを表現した、又彼女たちによって舞われた舞を披露します。演目は「黒髪」、「岸の柳」と「時雨西行」からの抜粋です。

2005年10月16日 さろんシリーズ 第23回
 「連句と舞踊」
 17 世紀に完成した連句の形式を基に俳句と踊りの即興実演
 ゲスト:アメリカ俳句協会(Terry Ann Carter, Penney Harter, William Higginson,
 John Stevenson
 演奏:黒沢由美, ジェイムズ・如楽・シュレファー
 さろんシリーズ第23回のテーマは「即興の午後:連句と舞踊」と題して、カナダ、及び、アメリカ俳句協会の著名メンバーをゲストとしてお迎えし、伊藤さちよが即興で踊ります。俳句の原点、連句に戻り、四季を追う連句形式で句と舞踊を琴と尺八の伴奏と共に交互に連ねていきます。

2005年7月10日 さろんシリーズ 第22回
 「民族アイデンティティーの表現としての芸術:その一例としての 組踊18世紀におけるの発展」
 ゲスト:沖縄ニューヨーク三線クラブ
 さろんシリーズ第22回のテーマは、民族の誇りの表現としての芸術、沖縄の組踊です。
 組踊は琉球王国時代(1372-1869)に発達した舞踊歌劇です。琉球古来の芸能・文学を総合して、組踊を初めて創りあげた玉城朝薫の偉業についての話と、古典舞踊, 「綛掛」「高平万才」「前の浜」が披露されます。
 

2005年5月22日 さろんシリーズ 第21回
 「日本の演劇と日本舞踊における男女変身:歌舞伎における男女変身の技法
 日本舞踊における男女変身と江戸歌舞伎を完成させた社会的、文化的背景」
 さろんシリーズ第21回のテーマは、女形・立役への変身です。江戸歌舞伎と舞踊の育まれた江戸文化についての説明を交えながら、歌舞伎舞踊における役柄の演技分けの技術を探ります。一曲の中で数多くの登場人物を演じる例として、歌舞伎舞踊「北州」を上演。

2004年7月11日 さろんシリーズ 第20回
 「伝統の中の現代性」
 ゲスト:Rajika Puri(インド舞踊家ラジカ・プリ)

さろんシリーズ第20回では伝統舞踊と創作舞踊の比較を試みます。今回インド舞踊を取り上げ、共同デモンストレーションの後、両国の古曲作品と創作舞踊を披露。

2004年5月23日 さろんシリーズ 第19回
 「沖縄音楽と琉球舞踊:古典と古典作品に基づいた創作」
 ゲスト:NY沖縄三線クラブ
 さろんシリーズ第19回の主題は「沖縄の音楽と舞踊:オリジナルと新作」です。スペシャルゲストとして沖縄ニューヨーク線クラブをお招きし、演奏していただくほか、伊藤さちよ舞踊団の踊りに伴奏して頂きます。

2004年3月28日 さろんシリーズ 第18回
 「ギリシャ悲劇と日本の古典演劇における狂気の根源と美意識の探求」
 ゲスト: ニューヨーク大学教授 John Chioles (ジョン・チオレス)
 さろんシリーズ第18回の主題は「ギリシャ悲劇と日本演劇における狂乱物の審美性」。
 ギリシャと日本演劇の底に流れる狂乱の意味を探ります。「メディア」に焦点を当てながらギリシャ演劇における狂乱についての講演、一方日本伝統芸能の能や歌舞伎の一分野である「狂乱物」の代表的作品「お夏狂乱」一部抜粋を披露。

2003年10月26日 さろんシリーズ 第17回
 「日本舞踊における男女変身」
 さろんシリーズ第17回では男女変身に焦点を当て、歌舞伎舞踊における立役と女方の踊り分けと型、技法、表現のデモンストレーションを行います。「吾妻八景」、「団十郎娘」、「雨の五郎」を伊藤さちよ舞踊団員が踊ります。

2003年5月11日 さろんシリーズ 第16回
 「沖縄音楽:三線演奏」
 ゲスト:沖縄ニューヨ-ク三線クラブ
 さろんシリーズ第16回の主題は「沖縄の音楽」です。まず三線(さんしん)についての話と三線のデモンストレーション、そして沖縄音楽古典曲演奏。又三線クラブ伴奏による「かじゃて風」「上い口説」上演。最後は伊藤さちよ指導による、観客参加の「安里屋ゆんた」と即興舞踊の「カチャーシー」で締め括ります。

2003年1月12日 さろんシリーズ 第15回
 「舞踊と詩歌即興の会」
 さろんシリーズ第15回の主題は「舞踊と詩歌即興の会」です。観客が俳句を作り、伊藤さちよが即興で作舞します。

2002年9月15日 さろんシリーズ 第14回
 「演技演奏における無我の境地」
 ゲスト:James Nyoraku Schlefer(ジェイムズ・如楽・シュレファー)
 さろんシリーズ第14回の主題は「無我」です。まず主催者伊藤は舞踊家の立場から「無我」について、次に尺八演奏家の立場から「無我と演奏」についての話。尺八古典曲演奏。最後にシュレファー伴奏による「夜の池」を(ジェフリー・レポンドーフ作曲、伊藤さちよ振付)を初演します。

2002年4月21日 さろんシリーズ 第13回
 「日本舞踊における振り付けの主題の素材」
 ゲスト:橘 佐保豊
 さろんシリーズ第13回の主題は「日本舞踊における振り付けのテーマ」です。橘流の左鳳妙師を招きし、主催者伊藤と共にデモンストレーションを通して日本舞踊の主題として多く取り上げられるものは何か、何が日本舞踊的なものにするかを考えて行きます。「京人形」の一部、「京鹿子娘道成寺」の「義太夫道行」、「松の羽衣」その他が披露されます。

2002年1月20日 さろんシリーズ 第12回
 「空手と琉球舞踊」
 ゲスト:城間 勇
 さろんシリーズ第12回の主題は「空手と沖縄舞踊」。松涛館空手道教師による空手の型や息の使い方を説明、そしてデモンストレーション。主催者伊藤は空手の影響を受けたと言われる沖縄舞踊の男踊り「前の浜」と「高平万才」を披露し、舞踊家の立場から行きの使い方、基本型について話しをします。

2001年10月28日 さろんシリーズ 第11回
 「日本舞踊の流派の違い・振り付けの相違に焦点をあてて」
 ゲスト:橘 佐保豊
 さろんシリーズ第11回の主題は「日本舞踊における流派の違い」。橘流の左鳳妙師をお招きし、主催者伊藤と共にデモンストレーションを花柳、藤間、橘各流間の舞踊の振りや技術の比較を試みます。曲目としては「越後獅子」、「浅妻船」、「子守」の一部が披露されます。

2001年4月15日 さろんシリーズ 第10回
 「インドネシア舞踊の女主人公とそのパワーのコンセプト・日本舞踊の道成寺物との関係」
 ゲスト:Deena Burton (ディーナ・バートン)」
 さろんシリーズ第8回の主題は「インドネシア舞踊の女主人公とそのパワーのコンセプト」で、歌舞伎舞踊の「京鹿子娘道成寺」を中心に、インドネシア舞踊との比較を試みます。女性主人公の舞踊の力強さに焦点を当た話し、デモンストレーション、と歌舞伎舞踊「京鹿子娘道成寺」とインドネシア舞踊上演。

2001年3月11日 さろんシリーズ 第9回
 「歌舞伎、道成寺物における変身と執着念」
 ゲスト:ブルックリン大学教授Samuel Leiten(サムエルライター)
 さろんシリーズ第9回の主題は「道成寺と他の歌舞伎舞踊における変身と執着念」。11世紀以来、数限りない芸能、文芸作品を生んだ道成寺物と関連した歌舞伎に見られる変身を中心の講演と、主催者伊藤によるデモンストレーションを交えての歌舞伎舞踊「京鹿子娘道成寺」の一部上演。

2001年1月14日 さろんシリーズ 第8回
 「道成寺物、歌舞伎と琉球舞踊における愛の表現・道成寺物に焦点を当て」
 ゲスト:大菩薩禅堂金剛寺 嶋野栄道 老師
 さろんシリーズ第8回の主題は「道成寺と舞踊における愛の表現」です。11世紀依頼、数限りない芸能、文芸作品を生んだ道成寺物と仏教についてのお話。また、主催者伊藤によるデモンストレーションは歌舞伎舞踊の「京鹿子娘道成寺」を中心に行われ、かつ、沖縄舞踊との比較を試みます。伊藤は太圭流華の会数師の免許を持ち、沖縄舞踊の博士論文でニューヨーク大学から学位を取得した者です。最後に沖縄の組踊「熱心鐘入」の一部をビデオ公開。

2000年10月8日 さろんシリーズ 第7回
 「古代から現代における琉球舞踊の手の動きと」
 さろんシリーズ第7回の主題は「沖縄舞踊の手の動き」で、本土の舞踊、歌舞伎舞踊との比較を試みます。デモンストレーションには「浜千鳥、」「南洋浜千鳥」その他が披露されます。そして、沖縄伊江島の祭礼舞踊、「七々の御手」(ななのうーで)」のビデオ・ドキュメントを公開します。

2000年4月16日 さろんシリーズ 第6回
 「琉球舞踊における型と動き・日本舞踊との比較」
 さろんシリーズ第6回の主題は「琉球舞踊における型と動き」です。能、歌舞伎、地唄舞との違い、類似点を中心に話を進めます。また、琉球舞踊の「浜千鳥」と「前の浜」その他を披露します。

2000年1月31日 さろんシリーズ 第5回
 「日本舞踊における跳躍、足拍子」
 日本舞踊の技術の中の跳ぶ芸と足拍子を踏むことについての話と歌舞伎舞踊「供奴」と「三番叟」を上演します。

1999年10月31日 さろんシリーズ 第4回
 「日本舞踊における歩行術」
 さろんシリーズ第4回の主題は「日本舞踊における歩行術」です。舞踊の基本技術として一番大切な歩く芸の話と歌舞伎舞踊における役柄による歩く芸のデモンストレーションを披露します。

1999年7月11日 さろんシリーズ 第3回
 「日本古典舞踊、地唄舞における舞踊技術と型・形」
 歌舞伎、琉球舞踊との比較
 さろんシリーズ第3回の主題は座敷舞として発達した地唄舞のを他の古典舞踊、歌舞伎舞踊、琉球舞踊のものとの比較をします。地唄舞の例として「黒髪」を上演します。

1999年3月14日 さろんシリーズ 第2回
 「舞い、踊り、舞踊」
 さろんシリーズ第2回の主題は「舞い、踊り、舞踊」です。日本人が伝えてきた舞いと踊りの二つの流れを追いながら近世に作られた「舞踊」という観念が反映する日本の文化について考えます。そして、舞いと踊りの代表作品の上演。

1998年12月6日 さろんシリーズ 第1回
 「祭りと芸能」
 さろんシリーズ第1回の主題は「祭りと芸能」です。民俗芸能、能、歌舞伎など伝統芸能の原点を探るために、四季の祭礼行事のスライド写真を紹介しながら話を進めます。